2012年10月13日、熊本県で、第1回人吉球磨ボランティアグループ「絆」 東日本大震災・九州北部豪雨災害支援チャリティーが開催された。7月に発生した豪雨で、九州は大変だったにもかかわらず、チャリティーステージに出演した子どもたちからのお手紙とともに義援金が届いた。
石巻の小学校のみなさんへ
暑さもすっかりやわらいで、すごしやすい季節になってきました。みなさんはいかがおすごしですか?僕は3・11のあの日、いつものように学校にいて、帰って家でテレビを見ました。本当にびっくりしたし、心が痛みました。
でも、ぼくの住んでいる九州は東北から遠くはなれていて、何もできず、そのときスーパーやあちこちにおいてあった募金箱にちょっとずつ募金することしかできませんでした。
そんなある日、東日本大震災支援のチャリティショーに出ませんか?というおさそいがあったので、喜んで出演させていただきました。
ぼくは日舞が大好きなのです。
チャリティショーがおわると、ぼくは首に募金箱を下げてロビーに立ちます。
すると、歌やおどりを見て帰る人たちが、次々に笑顔でお金を入れてくれるので、うれしいなあと思いました。
大好きな日舞でだれかの役にたつことができると、ぼくの方もうれしかったです。
今年は4つのチャリティショーにでることができました。
ぼくは5年生で、熊本県の南の人吉市、西瀬小学校に通っています。学校のすぐ近くには球磨川という大きな川があり、先輩には「世界のはてまでイッテQ」でおなじみのウッちゃんがいます。
担任の先生は宿題の多い男の先生で、宿題を忘れると怒られはしないけど、宿題が倍になります。明るいしおもしろいし、物知りでとてもいい先生です。
クラスにはおもしろいことばかり言っている友だちもいて楽しいし、ミニバスにも夢中です。みなさんも毎日の生活の中でうれしいことや楽しいことをさがして、少しでもたくさん笑って過ごしてほしいと願っています。
この募金がみなさんの心に希望の光を灯し、復興への小さな手助けになればうれしいです。
もとの元気あふれる街に近づいていけるようにぼくたちは遠い九州からいつも祈っています。
2012年9月
岩尾 健司
人吉球磨ボランティアグループ「絆」のみなさんへ
こんにちは。お手紙とたくさんの募金をありがとうございました。
私は震災の夜、山の上にある中学校の校庭へ家族と逃げました。一晩中、車の中で過ごしました。雪がふって寒かったし、お父さんとも会えなかったけど、少し寝て過ごしました。
次の日から5日間は高校の武道館にいました。そしてようやく4日目にお父さんが帰ってきました。
家はアパートの2階なのですが、1階まで津波は来ました。おじいちゃんの家は津波が入って直して住んでいるけど、高盛土道路ができるので、これから他の場所へ引越さなければいけません。
震災の夜避難した中学校の校庭に今小学校があります。先月、鉄棒ができました。
あの日から日本全国世界中のみなさんからたくさん支援をいただきました。たくさんの元気をもらって、今は絵や工作をするアトリエとチアをがんばっています。もちろんたくさんの経験ができる「石巻日日こども新聞」の活動も楽しくて、弟とずっと続けて行きたいと考えています。
熊本と石巻ははなれているけれど、これからも一緒にがんばりましょう!
2012年10月
酒井 理子(門脇小学校4年生)