記事詳細

みらいの金華山 第一回

 ここはみらいの金華山。みらいの金華山はお金の島になっていて金色に光っている。建物はお札や小銭の模様。地面を掘ると金貨がたくさん出てくる。金華山にはキンカサバ列車という名前の電車がとおっている。そのモチーフになっているのは金華山近くの海で取れるキンカサバだ。キンカサバはメスとオスで輝き方が違う。メスは金色に光り輝き、オスはオスにしか出せないカラフルな輝きを持っている。キンカサバには旬がなく、いつでも脂がのっていて、おいしく食べられるのだ。
 金華山には、サルがたくさんいる。サルたちは4年に1度、ボスを決める大会を開く。そのやり方はこうだ。1回戦で、キンカサバを1時間に30匹取ったサルが決勝戦に進める。決勝戦は1回戦で脱落したサルたちが、勝ち残ったサルの中で、ボスにふさわしいサルに投票する。そして、一番多くの支持を集めたサルが、4年間のボスザルになる。だが、ボスになったサルは、次のボスを決める大会は休まなければならないと決まっている。この大会が開かれる今日、金華山が騒がしくなってきた。
(続く)

作・絵:小野 愛和(釜小学校4年生)、山田 暖歌(釜小学校4年生)

Copyright (C) Kodomo Mirai Kenkyusho. All Rights Reserved.