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みらいの金華山 第九回

みらいの金華山

 「やばい!アメリカにサトルの他にサルがいる!」そう言って、サリオはベッドから飛び起きた。
「どうしたの?」とサリエが言った。
 「実は………」

 アメリカでは、サトルがサルキに大げさ過ぎる事情聴取をされていた。
 「改めて聞く事もあるがそこら辺はもう一度言ってくれたまえ。君はどこから来たんだ?」
「金華山だ!」
「そんな島はない。本当はどこから来たんだ!!さっさと言え!」
「だから!!金華山だってば!何回聞くんだ?これで20回目だぞ!」
「言わないんだったら…これでどうだ!!」サルキがそう言うと、すごいにおいがしてきた。
「パトリック・マイケル・ウィルソン・へイル・スミス・ショーン・エルビー・ジョンソン・メッシ・ジョージ・サルキ特製栄養満点カツ丼だ!」カツ丼は紫色だった。
「うぇマズそう」
「何か言ったか?」
「何も」
「じゃあ、遠慮なく食べていいぞ。ただしありがたく思いたまえ。あともう2つ!
1つ目は味わって食べたまえ。2つ目を食べるからには全部残さず食べたまえ」。
さて、サトルは食べるのか…。

【文】小野愛和(釜小学校6年生)
【絵】山田暖歌(釜小学校6年生)

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