「本日はキンカサバ列車をご利用いただき、誠にありがとうございます」。車掌がサトルに言った。「そちらの方はどなたですか?」と車掌がサルキを見て言うと、「つきそいです」とサトル。「わかりました。では、海の旅へ出発!」
「あっ!言い忘れてた!これ、海を観光することができる列車だった!ということで、観光しながら行こう」とサトルが言うと、「早く恩人に会いたいが観光しよう」とサルキが同意した。
しばらく経つと、金華山が小さく見えてきた。
「これから、潜水モードに入ります。右をごらんください。こちらに見えますのがこの列車のモチーフとなった『キンカサバ』でございます。メスは金色に輝き、オスは、オスにしか出せないカラフルな輝きを持っています。キンカサバには、なんと旬がございません!!いつでも脂がのっていて、おいしーくいただくことができます。つぎに左をごらんください。金色に輝くウニでございます。ここだけの話ですが、たまになぜかレインボーウニが現れてしまうのです。不思議ですねー」と案内が続き、今度は陸モードになった。
「見ての通り建物はすべてお札や小銭の模様になっております。この金華山は3年続けてお参りすると一生お金に困らないと言われています。そして、サバのアーチをくぐるときに、キンカサバを見つけた人は幸せになることができます」と車掌は話し続ける。