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山寺さんは声の魔術師。どんな声がでるか予測不可能
東北に虹をかける、声優の山寺宏一さんに取材した。
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宮城県塩釜市出身、魔法の声と笑顔をもつ声優「山ちゃん」こと、山寺宏一さんは芸歴約30年だ。これまで吹き替えた役は100種類以上。ディズニー「アラジン」のジーニーやスティッチ、「ルパン三世」の銭形警部、エディー・マーフィーなど、どのような声も巧みにこなす。世界中で知られているキャラクターも多い。山寺さんと同い年のエディー・マーフィーの吹き替えは特に有名だ。「前から憧がれていたので、依頼がきた時はとてもうれしかったです」。
声優の仕事をしながら「一般社団法人みやぎびっきの会」の理事を務めている。宮城県にゆかりのある芸能人が集まって、子どもたちへの支援活動をしている団体だ。震災後は、出身地である宮城県を中心に東北全域で復興のための活動を続けている。「ある学校に行ったとき、先生も生徒も一緒に、復興のテーマソングである『虹を架けよう（※）』を歌ってくれたことが一番心に残っています」と話してくれた。「女川のミニバスケットチームの選手たちは、以前は避難所から、今でも仮設住宅から通っている子も多いと聞き、応援に行きました。被災した方たちが自治体に頼みにくいことにアンテナを張りたいと思います。私たちはそういうことに耳を傾けたいのです。心のケアが重要になってきています。今、何が必要かを日々メンバーのみんなと考えています」。
東北のみなさんへ一言お願いしてみた。「私は東北に生まれたことをとても誇りに思います。今後もみんなが笑顔になれるお手伝いをしていきたいです。復興ソング『虹を架けよう』を聴いて東北の子どもたちを応援してください！」
■一般社団法人みやぎ びっきの会
http://bikkifund.net