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【雄勝法印神楽】 〜両天 三天 四天〜

東日本大震災で被災し、2015年9月に高台移転・再建された葉山神社(宮城県石巻市雄勝町)

「両天」は、昔、イザナギとイザナミの二神が協力して日本の国を作り、平和な国にしようと、いろいろな神を生んだ、という舞。「三天」は、アメノミナカヌシノミコト、タカミムスビノミコト、カムミムスビノミコトの三柱の神が、大地と人、ありとあらゆるものを作ったという舞。
 「四天」は、イザナギとイザナミが、一年を360日、春夏秋冬と東西南北を決め、東を春として、90日をアメアイノミコトが、西は秋で90日をアメノヤオヒノミコトが、南は夏で90日をアメノミシモノミコトが、北は冬で、90日をアメノヤシモノミコトがそれぞれ守ると決めると、四季が安定し、日本が栄えていくことになったという舞だ。
 神楽の演目順は、「初矢」→「両天」→「三天」→「四天」だが、習う順は、「初矢」の次が「四天」。「両天」、「三天」は、「四天」の手振りで舞っている。

【文】阿部洋都(雄勝中学校1年生)

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