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パーソナリティーが高校生 女川の町に正しい情報と元気を届ける「おながわさいがいFM」

高校生パーソナリティのみなさん

 女川町で放送されている79.3メガヘルツのラジオ「おながわさいがいFM」。日曜日の昼12時から1時間生で放送される「おながわ☆なうサンデー」という番組のパーソナリティーは高校生だ。勉強や部活の両立で大変な時期なのになぜ毎週活動しているのか?3人のパーソナリティーに取材をした。

 丹野亮さん(17歳)は、中学3年生の春休みにパーソナリティーになった。「女川が好きだから地元にできることがしたいと思いました。ラジオを通して聞いてくれる人が笑顔になるような話題を送ることができるのでパーソナリティーになりました」と話してくれた。生放送なので毎回何かがあるが、失敗を怖がらないで楽しい雰囲気の番組に仕上げたいとメンバー全員が同じ思いを持っている。住吉なつみさん(15歳)は、「パーソナリティーになっていなかったら、こんなに女川のことを深く考えていなかったと思います。女川の情報をラジオで発信するようになり、女川のことが前より好きになりました。間違えないよう正確に話すことは難しいですが、憧れの先輩パーソナリティーを手本にしてがんばりたいです」と言っていた。中村葵さん(15歳)さんは、自分が話している番組を後で聞いてみると、最初は自分の声が変な感じにしか聞こえなかった。でも、今は、聞いて「ここはこう話した方よかった」などと反省し改善している。それだけでなく、他のパーソナリティーの話し方を聞いて勉強しているそうだ。
 取材に行った8月4日はちょうど日曜日だったので、「おながわ☆なうサンデー」にゲストとして出演させてもらった。緊張してあまり上手に話せないでいたら、突然、震度5の地震が発生し、番組が災害放送に変わった。みなさん落ち着いて仕事をしていた。
 高校生たちが大人のパーソナリティーのようにがんばっている「おながわ☆なうサンデー」、女川に来たらぜひ聞いてほしい。おながわさいがいFMウェブサイト http://onagawafm.jp

取材・文・写真:木村 ひな子(門脇中学校2年生)

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