記事詳細

89年の人々|仙台89ERS|志村雄彦選手に聞きました

好きという気持ちを忘れずに練習や試合に取り組んでください!

 私は昨年6月、石巻向陽ミニバスケットボールチームに入りバスケットを始めたばかり。夏にチームのみんなと仙台89ERSの試合を見に行き、大柄な選手たちのなかで、小柄な志村雄彦選手が活躍していたことに感激した。バスケットボールは背が高い方が有利だという常識を破っただけでなく、志村さんはチームのキャプテンでもある。バスケットボールが大好きな私たちの憧れだ。
 仙台市は1889年に誕生した。それから100年後の1989年に政令指定都市になったことから、「89」という数字は仙台市のスタートを象徴する数字という意味でついた「仙台89ERS」。「89年の人々」という意味もあるそうだ。
 志村さんは、小学3年生の時にバスケットボールを始めた。バスケットボールの好きなところは、「たくさん練習すれば必ず上手になるし、ひとりではできないこともチームのみんなとならできるところです」と話す。
 仙台89ERSのメンバーはとても向上心があるからやりがいがある。そしてみんな仲がいい。「正しい練習を毎日続けることがうまくなる秘訣です」と志村さん。でも、試合では相手がいるので練習したことがうまくできないこともあって難しい。相手の調子のほうがいいこともあるから、ということも教えてくれた。
 志村さんは東日本大震災のとき、支援物資を届けるなどのボランティア活動をした。宮城県生まれの志村さん。震災を経験したことで、故郷のためになにかできる人間になりたいという思いが強くなったと言う。「バスケットボールがぼくの仕事。この仕事を続けることが、みなさんへの恩返しであると思っています。その気持ちで毎日プレーしています」。私たちはこれからも仙台89ERSを応援します!

【取材】佐々木銀河・佐藤暖華(蛇田小学校5年生)
【文】佐藤暖華(同上)

Copyright (C) Kodomo Mirai Kenkyusho. All Rights Reserved.