記事詳細

女の子スパイ いしのまき

 この物語は、2012年の夏休み、こども記者が宿泊した東鳴子温泉・旅館大沼(宮城県大崎市)にあった小型エレベーター「クマリフト」がすごく気に入った子どもたちの想像力が膨らんで誕生しました。

「女の子スパイいしの まき」というのは、普通の女の子がスパイになるということ。そして、その女の子は普通の女の子よりすごく強いのだ。名前は「いしの まき」。「いしの まき」は、自分たちがスパイになったことは覚えていない。女の子スパイをあやつっている「クマリフト」が「クマ!」と言うと女の子たちは「リフト!」と言って、「いしの まき」に変わり記憶が取り戻る。「いしの まき」はどういうことをしているのか見てみよう。

いずみ「今日の勉強、つまんなかったなあ。」
しおり「そうだね。」
のぞみ「でも、体育は楽しかったよ。」
まお「それより、寒いね。」
きらり「そうだね。じゃあ、また明日!」
みんな「ばいばーい!」

スパイの記憶はなさそうだ。みんな自分の家に帰った。
夜になった。

クマリフト「よし、そろそろ電話するとしよう。」
プルプルと電話がなる。
いずみ「もしもし〜。」
クマリフト「クマ!」
女の子スパイいずみ「リフト!何か起こったの?」
クマリフト「まぁ、落ち着け。話は日日新聞社で。」

クマリフトはガチャと電話を切る。そして、再び電話をかける。
プルプル。

しおり「もしもーし。」
クマリフト「クマ!」
女の子スパイしおり「リフト!どうしたの?」
クマリフト「まず、日日新聞社に来い。」

ガチャと電話が切れる音。
プルプル。

のぞみ「もしもし。」
クマリフト「クマ!」
女の子スパイのぞみ「リフト!どうしたの!」
クマリフト「日日新聞社で話す。」

ガチャ。プルプル。

まお「もしもし」
クマリフト「クマ!」
女の子スパイまお「リフト!変なことが起こったの?」
クマリフト「日日新聞社に行け!」

ガチャ。プルプル

クマリフト「クマ!」
女の子スパイきらり「リフト!何?」
クマリフト「大丈夫だ。だから、日日新聞社で話す。」

5人は「女の子スパイいしの まき」に変身し、日日新聞社に向かった。

文  山口 莉子
(石巻中学校3年生)
挿絵 酒井 理子
(石巻西高校1年生)
※この物語の文と挿絵は作者の山口莉子さんが小学4年、酒井理子さんが小学5年の時に制作したものです。

Copyright (C) Kodomo Mirai Kenkyusho. All Rights Reserved.