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シンガーソングライター 種ともこさん

種ともこさん2018年3月25日仙台でのライブにて(於:長町遊楽庵びすたーり)

シンガーソングライターの種ともこさんは、東日本大震災で困っている人たちのため、2011年5月からチャリティーライブを継続して開催。これまでに2,562,025円を11の団体やプロジェクトに届けた。石巻日日こども新聞にも2017年に398,649円の寄付をいただき、私たちは、震災の経験をスピーチするために渡英することができた。活動を続けてきた種さんにお話を聞いた。
震災のことを知り、とてもショックで、かけがえのないものを失くした被災者の気持ちは数値で表せないほどのものだと思った種さん。ひとごとではない、被災者のみなさんのために何かしなければ、と思ったのがプロジェクトを始めたきっかけだそう。しかし、避難所にはたくさんの人がいて、中には自分の歌を聴きたくない人もいるのではないかと考えた。
そこで種さんは、被災地でコンサートをするのではなく東京でチャリティーコンサートをすることを決めた。自分の歌を聴きたいと思ってくれている人に歌を届け、その方々から寄付金を集めることにしたのだ。当初は1、2年のつもりで始めたプロジェクトは、予想に反して、年を重ねるごとに、だんだんと観客が増えていった。種さんはいつも、「とにかくみなさん、空元気出しましょう!」と言っていたそうだ。
「空元気で箱だけでも作ってくれたら、その箱の中に私たちが音楽を入れて、そうすればそれが本当の元気になるんじゃないかなと思います。音楽には何かそういう力があると私は考えています」と笑顔で話してくれた。種さん、ファンのみなさん、私たちに元気と経験をありがとうございました。

【取材・文】村松 鈴音(石巻高校2年生)、八重樫 蓮(石巻工業高校2年生)

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