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震災後の方がいい事が多い?震災後の方がいい事が多い?

石巻市の十三浜にあるワカメの会社「鵜の助」のみなさん

 「鵜の助」は東日本大震災後に立ち上げた会社で、西條武さん、佐藤博さん、阿部慶昭さん、西條満さんの4人が社員だ。
 私たちが漁場に着いた時、ワカメの収穫が終わって、加工場でワカメを加工しているところだった。加工場は、海水を扱うためさびない木造建築になっている。ワカメは、熱湯が入った大きなバスタブのような装置に、ワカメをたくさんいれて湯がく。ワカメは一瞬できれいな緑になる。湯がいたワカメは塩もみして、水抜きし、海水で冷やす。
 加工場見学の後、漁船に乗せてもらい、ワカメの収穫を体験。思っていた以上に、船の上は揺れて立つのがやっとだった。漁師さんたちは普通に仁王立ちしたり、ワカメを収穫したりしていて、バランス力がとてもいい。震災後、海の環境が良くなり、ワカメの品質が良くなった。ホヤやサケの成長も良くなったそうだ。ワカメには種類がないが、阿部さんは岩手県の種が一番好きだと言う。
 「鵜の助」は、ピースボートセンターいしのまきが主催する「イマ、ココプロジェクト」に参加している。これは、被災した漁業や漁師たちの活動支援で、2013年2月から2年間に38件、ボランティアは630人にもなった。参加した人は、「浜の人は優しいね!いつも挨拶してくれて、浜のコミュニティの在り方にびっくりします。そこに惹かれます」リピーターになる人も多いそうだ。
 最後に、鵜の助のみなさんからワカメ漁師になりたい人へメッセージ!「思ったよりも大変だけど、やりがいがある!なりたかったらいつでも!!」

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