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石巻日日こども新聞「若宮丸探検隊」⑤

紙芝居上演風景

 紙芝居「初!せかいいっしゅうした日本人〜若宮丸にのっていた人たち〜」第2回上演会場は、震災の被害が大きかった石巻市門脇地区にある土蔵。蔵の持ち主で、石巻千石船の会で若宮丸を調べている本間英一さんにお話を伺った。

 本間さんは震災の時、自宅から防災用品を持って家族6人と近所の人3人と避難した。蔵は1階の上の方まで津波で浸水したが、奇跡的に残った。蔵の中にある貴重なものをどうにかしなければと思っていたときに、蔵を直すためにお金を集めてくれた人がいたので、個人の震災遺構として公開することを決めたそうだ。
 「蔵の中に展示してあるものを見てもらえば、千石船のことや石巻の昔のことを知ってもらえますし、震災に関係なく古いものに関心を持った人も喜んでくださるので、公開してよかったです」と本間さん。「紙芝居で若宮丸のことをもっと広めてほしいです。ポストカードもよいアイデアだと思います」と応援してくれた。

 【取材・文】西彩奈(釜小学校6年生)

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