ジュニア・リーダーの活動を知っているだろうか?ジュニア・リーダーは、子ども会や地区のイベントのお手伝いをしている中学生・高校生のボランティア組織で、全国でそれぞれ活動している。石巻には7つのジュニア・リーダーサークルがある。震災のときにボランティアとして活動したジュニア・リーダーと、小学生が座談会を行った。
◆豊嶋 ジュニア・リーダーはどういうことをしているんですか?
◆齋藤 ジュニア・リーダーは、主に小学校からの依頼があって活動します。でも、震災のあとは活動が少なくなりました。そこで、自分たちでお祭りを企画し、バルーン・アートやゲームをしたり、支援物資を子どもたちに配ったりしていました。
◆木村 どうしてジュニア・リーダーになったんですか?
◆松浦 小学生の時からジュニア・リーダー憧れていました。
◆竹 中学1年生の時に初級研修のお便りが来て、参加してみたら楽しかったのでなりました。
◆齋藤 小学校3年生ぐらいのときに、参加したイベントでジュニア・リーダーに会いました。6年生の時に「どうやったらなれるんですか?」と聞いたら、「中学生になったらなれるよ」と言われて、中1になって5月にすぐ入りました。みなさんいつも笑顔で素敵だし、自分の世界を広げるためです。
◆大嶋 一番楽しかった活動は何ですか?
◆齋藤 去年のジュニア・リーダーの東北大会です。東北6県のジュニア・リーダーが集まります。去年は青森行われました。いろんな考えを持った人が集まるので、自分が大きく広がる楽しい体験でした。
◆千葉 僕の場合は、今回の震災後のジュニア・リーダーとしてのボランティアです。ジュニア・リーダーになってから、自分がいかに狭い場所で過ごしていたかということがよくわかってきました。この活動は、宮城県内だけでなくて全国各県のほとんどにあるので、人とのつながりがなによりも楽しいです。最初、人前でなにもしゃべれなかった人でも、ジュニア・リーダーに6年間参加してしゃべれるようになったりすることもありました。だから、ジュニア・リーダーは「人を創る」活動です。「人を創るジュニア・リーダー」と言っていいと思います。
◆松林 ジュニア・リーダーをやっていて一番つらかったことは何ですか?
◆松浦 できると思っていたことが、子どもたちの前で緊張してできなくなったときです。
◆竹 子どもたちにゲームの説明をしたりする時にうまくできなかったときです。ルールが分かっていても説明がなかなかできなくて。
◆齋藤 私はこの活動が好きで楽しいので、つらいことはあまりないですが、去年、海でいかだを作ったときに、タイヤのつけかたが分からなくて、本当は自分が小学生に教えないといけないのに、一緒になってやってしまったときです。
◆千葉 僕は、所属しているサークル「アパッチ」の会長になってから、指示を出す立場になってみて、うまくできない自分に悩みました。人の上に立って、指示を出すのはとても難しいことだと分かりました。
◆木村 ところで、ジュニア・リーダーは何人ぐらいいますか?
◆齋藤 私達が所属しているサークル「げろっぱ」は35人です。
◆千葉 「アパッチ」は10人です。ちょっと少ないので、もっとみんなに入ってほしいですね。この新聞を読んで興味を持った人には是非参加してほしいです。
千葉 拓人(東松島高校1年生)、木村 ひな子(大街道小学校6年生)、松林 拓希(蛇田小学校4年生)、松浦 美充(住吉中学校2年生)、齋藤 桃香(蛇田中学校2年生)